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「スペース」とクラニオ

正中線(骨盤-脊柱-頭蓋)の歪み・捩れが浮上してきたので久しぶりに「構造」のワークをしました。

この状態が誕生時から始まっている場合は、この捩れも本人にとって自然に感じるかもしれませんが「本来の形」という視点から見るとそれは自然ではありません。触れて方向性のある動きとして感じられる捩れはまだ新しい。触れて形として固まっている捩れは長い年月が関わっているので解消には時間がかかります。そんなときは、少しずつ、少しずつ、本来の位置・形に向かって、ゆっくりとした変化を積み重ねていきます。

捩れていたとしても歪んでいたとしても、身体はいつもバランスを見つけようとしています。バイオダイナミクスのクラニオでは、身体システムにスペースを提供します。そのスペースを使って身体システムが捩じれや歪みの中にバランスを見つけると、落ち着いて静かになります。「ずっと、これを探していた。これでやっと落ち着ける」とでも言うかのように。

しばし沈黙。

そして、「何かが起こり」、古いバランスから抜け出して、新しい世界へ移行していきます。それは初めて見た世界のように感じるかもしれません。身体の感覚が変わり一時的にアンバランスに感じるかもしれません。その時は、そこから新しいバランスに馴染んでいくステップがあります。共通しているのは「今までと何かが違う」という感覚。もしかしたら「広がり」「熱」「光」「心地よさ」「軽さ」または「緊張を手放した重力を感じる身体の重さ」かもしれません…。このプロセスには、決まったルートがありません。「何かが起こる」何かはいつも同じではありません。そのため、バイオダイナミクスのクラニオの施術者は「気を散らさずに そこにいて」そのプロセスを見守ります。



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プロフィール

木村まや

Author:木村まや
1994年にクラニオセイクラル ワークに出会い、それからずっとこのワークの探求を続けています。

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