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「手の位置が決まらない」とクラニオ

クラニオセイクラル バイオダイナミクスのセッションでは、
どこから始めて、途中がどうなるか、どの場所で終わるか…
は、予め決まっていません。

基本的な考えとして、最初に触れる場所は
触れてもOKなところ、楽に感じられるところ、
気にならないところ…であって、
痛みや不快感のある場所を
あえてスタート場所には選びません。

その場所をクライアントと一緒に探しますが
「どこでもOK」な人もいれば
「どこだったらOKなのだろう?」という人もいます。

手の位置が決まらない場合
ここならOKと言われて触れてみると
ミリ単位ではないだろうか?のような位置指定や
強弱の設定が何十段階もあるんじゃないか?
と思うくらい細かく注文が付いて
「うーん、ここじゃないみたい」となって
始めからやり直しになることもあります。
それを何回も繰り返したり、
結局「触れられたくない」となることも。

こういう話しをすると、
プラクティショナーに技術がないとか
「ディフィカルト クライアント」「クライアントに問題がある」
などと考える人もいますが、シンプルに言えば
クライアントのOKの範囲が極端に狭いだけです。
だからこそ、セッションに来られている。

OKの場所が見つからないことを
プラクティショナーは、自分のせいと思わなくてもいい。
もちろんクライアントのせいと思うことではない。

なかなかOKが出ないときは
広大な砂丘で、
輝く宝物がある部屋へ通じる小さなドアを
プラクティショナーとクライアントが
一緒に探している、そんなイメージかも。

そして、この模索するというプロセスが
実はセッションのプロセスであることを
覚えておくことは大切です。

最初のポジションで目指すことは
クライアントのシステムが落ち着くこと。
神経が高ぶっているときは
どのポジションでも違和感が出たりします。

触れることが刺激になって神経が活性し
手を離すことで活性した神経が解放されて
少し落ち着きます。

これを活性/脱活性と言いますが
活性と脱活性を行ったり来たりすることは
神経系が安定するプロセスとして考えることができます。

もう触れられたくないというお申し出は
「今日は十分ワークされたので休息したいです」
という神経系からのメッセージ。

このときプラクティショナーがすることは
自分の内側の静かなところにアクセスして
「安定した神経系を持った存在」として
(少なくともクライアントよりは安定した)
クライアントに寄り添うこと。

体幹部を安定させる。
気持ちを安定させる。
思考を安定させる。
どのように?

何もしないようでいて、
実はたくさんのことをしている
プラクティショナーは日々研鑽です。

手の位置が決まらない






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プロフィール

木村まや

Author:木村まや
1994年にクラニオセイクラル ワークに出会い、それからずっとこのワークの探求を続けています。

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