「楽しい」とクラニオ
- 2021/01/18
- 12:50
クラニオセイクラル バイオダイナミクスのセッション:
このワークでは、今、身体はどんな状態なのかを観察し続けます。
それは個々の構造だけではなく、全身をひとつのまとまりとして
イメージで言うならば「全身をひとつの液状の細胞として」
認識・観察することもあります。
人によってセッションの組み立て方は異なると思いますが
私は、始まりの段階で「ひとまとまりとしての全身」の様子を観察します。
クラニオのリズムが、全身でどのように表れているか。
多くの場合、
セッションに来られる方のリズムは
知覚が難しいくらい弱かったり
アンバランスであったりします。
そういった中で、少し前のことですが
面白い体験がありました。
(ご本人の許可を得て書いています)
それまでのセッションの始まりでは
クラニオのリズムが知覚しずらく、
リズムを表現することが困難な領域があったり
分断された領域があったりしていた方に、
ある時インタビューの段階で、話の流れから
いわゆる腰回しのエクササイズを一緒にしました。
腰を、ゆっくりと回していると
「何?これ?楽しい」とその方は笑顔になっていきました。
だんだんと動きが速くなりダンスのようになり
「何?これ?楽しい!面白い!」と5~6分程度それが続き
それから「クラニオ」のセッションに入りました。
そして最初の恒例の「全身チェック」
…え?これは何?
驚くほどに、クラニオのリズムが生き生きとして
「これならセッションしなくてもいいのでは?」と思うくらい。
実際にセッションを進めてみると
個々の部分はそれなりにアプローチが必要でしたが
それでも、今までになく体の元氣度が違う。
「楽しい、面白い」がこんなにも顕著に影響するのか。
昔々のセッションで、
体調を崩して体重が減り、夜も眠れず、
うつ状態が長く続いていたクライアントさんに
「好きなこと、楽しいこと」を尋ねて
その方が「好きなこと」を語るとき
それまでの暗い表情が一転して
本当に輝くように変化したときも驚きましたが、
このときも驚きました。
次のセッションでは「筋肉痛になりました」とのことでしたが
また一緒に腰回しをし、「楽しい、面白い、あはははは」から
クラニオのセッション。
同じように、ピカピカ輝くようなクラニオのリズム。
家でも腰回しをしていたらセッション要らないかも?
残念ながらその次は、同じように腰回しをしても
「もう、あまり楽しくない」とのことで
同じことの繰り返しでは飽きてしまったようです。
クラニオのリズムもその様子に忠実に反映。
この体験で私自身が学んだのは、
普段の生活の中でも
新しい刺激、面白い、楽しい、ワクワクする
そういった状態を自分自身で見つけることができれば
1つのことに飽きてしまっても、
また新しく見つけることができれば
クラニオ的なリズムは、どんどん整っていくのだろう
ということでした。
「リソース」と呼ばれる「楽しい、面白い」の効果は
今までに参加した、いろいろなセミナーでも言われていましたが
クラニオのリズム的に、こんなに違う!と実感したことを
記録のつもりで残しておきます。
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