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痛み ー 身体を思い出す機会

歯科治療で処置の前に麻酔を受けました。
麻酔のおかげで神経に響くような痛みを感じなくて済みました。
大変ありがたいことです。

しかし、麻酔は「痛み」だけでなく、それ以外の感覚もすべてなくしてしまいました。麻酔が絶好調に効いている時に麻酔をしたところを手で触れると、手では「その場所」を感じることができますが、触れられた側は何も知覚しません。ぽっかりと空間が空いているというか、何もない感覚。これが無感覚という感覚なのか…と驚きます。

感覚が戻ってくる途中は「麻痺」の体験です。少しは感じる。でも、その場所をうまく動かすことができません。そうか、顔が麻痺するとこんな感じなのか…と、その状態を観察しました。

ペインクリニックでは、痛みを感じなくする「神経ブロック」という治療があります。痛みの部位やその周辺に局所麻酔をして痛みを感じなくさせます。痛みによって疲弊した心身を休ませるには、とてもありがたい治療です。

しかし、習慣から来る痛みを「無感覚」にしてしまうための継続的な鎮痛治療は見直しが必要です。姿勢からくる慢性的な痛みがあります。生活習慣から来る痛みもあります。それらを検討することなく頭痛薬、鎮痛剤、麻酔ブロックなどで感覚を麻痺させていると、後にもっと大きな形で身体はメッセージを伝えてくるでしょう。

以前、慢性的に腰が痛いという方が、座り方を変えたら痛みがなくなったということがありました。ワークショップで「収まり良く座れる位置を見つけましょう」というエクササイズをしたときのことでした。その方は、理学療法をされる方で身体のプロでしたが、ご自身の姿勢への気づきが戻ってきたときに痛みの原因も分かったとのこと(さすがプロ)。

身体はいつもベストを尽くしている。私たちはそのことを忘れがちです。痛みが出るとしたら「身体のことを思い出して」という合図かもしれません。痛い=感覚を麻痺させるという流れを一度リセットして、自分の身体に意識を向けて、身体の使い方、生活習慣を見直す機会にするのも、良いかもしれませんね。

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プロフィール

木村まや

Author:木村まや
1994年にクラニオセイクラル ワークに出会い、それからずっとこのワークの探求を続けています。

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