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「不思議の入り口」とクラニオ

クラニオセイクラル バイオダイナミクス。
クラニオ ジャパンの提供する「プラクティショナー養成・基礎トレーニング」では、このワークをボディワークとして学ぶカリキュラムになっていますが、実際のところ「ボディ」とは何だろう?と思うことが良くあります。

このワークの興味深いところは、プラクティショナー(施術者)がニュートラルと呼ばれる状態になり、それが心身共に安定すると「不思議なドア」が開くこと。

「不思議なドア」を通り抜けると、さっきまで筋肉や骨、組織といった「解剖学書」に書いてあるような「構造」に触れている感触だったものが、身体の構造が溶けるような流動的な感触となることです。頭で理解しようとすると「ありえない」のに、知識や過去の経験を脇に置いて、今、手の中にある感触を感じると「液状の感覚がそこにある」。私たちはそれをFluid body(液の身体)と呼びます。

これこそが「本を読んで頭で理解」するものとは違う、体感覚を通した理解の入り口。
「これは何だろう」という疑問。それを手放して、自分の心も体もただ静かに落ち着いていくのを待つ。十分に心身が静かになってから観察すると、その「液の身体」がどんな表現をするかが分かってくる。一回だけの経験ではなく、何回も何回も何回も何回も…繰り返し体験することで、「液の身体」が偶然ではなく必然として起きていることが分かる。そして、それが起こるために必要な「前提条件」も分かってくる。

クラニオセイクラル バイオダイナミクスの基礎トレーニングは、その「前提条件」を整えることから学び始めます。

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プロフィール

木村まや

Author:木村まや
1994年にクラニオセイクラル ワークに出会い、それからずっとこのワークの探求を続けています。

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