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液の身体(Fluid body)

クラニオセイクラル バイオダイナミクスでは、液の身体(Fluid body)という言葉を使うことがあります。

私が最初に学んだメカニックのクラニオでは、クラニオ=リズムありきで、心拍でもない呼吸でもない、かつて知られたことのないリズムを知覚することから始まりました。

バイオダイナミクスのクラニオではリズムの前に、まずプラクティショナーがクライアントに触れる前に静かになるステップからワークが始まります。そしてクライアントに触れ、一緒に静かに落ち着いていく…。リズムの知覚は、もっと後のことになります。

セッションは、いくつかのチェック項目を通して身体システムを観察しますが、十分に訓練されたプラクティショナーは「健全なシステムが自然に歩むプロセス」を理解しており、ニュートラルな意識で次にやってくるその状態を待ちます。つまりプラクティショナーは「知っている手」でクライアントに触れ、システムがその理解によってガイドされます。

身体システムは、最初は波立ちざわめいていますが、やがて静かになっていきます。このとき、プラクティショナーが波立ち・ざわめきに気を取られると身体システムは落ち着くことができません。適切な距離をもって、見守るように受け取るように、静かに落ち着くプロセスを観察するのです。

そうしていると、バラバラに活動していた身体システムが少しずつまとまり、あるとき調和のとれた「ひとつ」という感覚を示します。触れているのは身体の一部ですが、それも含めたもっと大きい領域、全体に触れているような不思議な感覚がやってきます。それをホリスティック シフト(全体性へのシフト)と呼んだり、クライアントニュートラルと呼んだりします。

そのときのクライアントの身体の状態を、液の身体(Fluid body)と呼び、通常のボディワークとは異なる肉体を超えた次元に入ったことを示す一つの指標となります。実際、手は少し濃度を持った液体、原形質/細胞質の中に浸っているような感覚になります。

液の身体(Fluid body)に至るには、ある程度時間がかかります。ここまでのプロセスにかかる時間は、身体システムがどのような体験をしてきたかによって異なり、最初のセッションではここまで来れないシステムもあれば、易々とこのポイントを通過していくシステムもあります。

液の身体は、宇宙と肉体の融合とも言えます。宇宙のサポートを受けながら肉体が癒され、機能を取り戻していくフィールドが液の身体(Fluid body)。言葉にすると、とても怪しそうになる。解剖学、生理学、胎生学なども学びながら怪しげ。クラニオセイクラル バイオダイナミクスは、そんなワークです。

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プロフィール

木村まや

Author:木村まや
1994年にクラニオセイクラル ワークに出会い、それからずっとこのワークの探求を続けています。

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