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脳室のワーク

クラニオセイクラル バイオダイナミクスのトレーニングにて、脳室のワークをしました。脳室とは、脳の中心にある空洞で脳脊髄液で満たされています。

ネッター 脳室 102A


発生学、生理学的に、私たちが受精卵から次々と姿を変えて育っていくとき、脳よりも先に液で満たされた空洞が生まれ、それがやがて脳室になります。脳は脳室の周辺に後からやってきます。脳脊髄液は中枢神経系に栄養を与えると言われていますが、それは、まず脳の内側から届けられ、それから外側から届きます。

同時にクラニオセイクラル バイオダイナミクスでは、脳から脊髄にかけて身体の中心に流れる脳脊髄液が、身体の外からやってくるポーテンシー(潜在力、活力)を最初に受け取るところ、すなわち身体の中で最も活力のあるところと言われています。

肺呼吸の、吸気でふくらみ、呼気で戻る動きと類似した動きを身体全体が示しており、この動きによってポーテンシー(潜在力、活力)が身体全体に広がります。もちろん、脳脊髄液に満たされた脳室も拡張し戻る動きを示します。生来のこのシステムをサポートするのが、クラニオセイクラル バイオダイナミクスです。

予防、維持、回復。これがクラニオセイクラルダイナミクスのワークの基本的な恩恵です。セッションでは、往々にして硬くドライになった脳やそれを包む硬膜に出会います。呼吸のような動きのサポートによって、脳や硬膜が瑞々しく柔軟になっていくことを感じるとき、生来の機能が失われることを防ぎ、また機能を取り戻して回復するお手伝いをしているなぁと実感します。

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プロフィール

木村まや

Author:木村まや
1994年にクラニオセイクラル ワークに出会い、それからずっとこのワークの探求を続けています。

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