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クラニオセイクラル バイオダイナミクス

クラニオセイクラルというボディワークには、いくつかのアプローチがありますが、大きく分けると構造に働きかけるバイオメカニックのアプローチと、生命力に協力するバイオダイナミクスの2つに分けられる、と言っても良いかもしれません。

構造に働きかけるバイオメカニックのアプローチは、構造や組織のバランスを扱うワークとも言えるでしょう。このアプローチは構造を扱うため、施術の範囲は皮膚よりも内側の「肉体」が対象になります。解剖学、生理学、病理学などの範疇でセッションが行われます。5グラムタッチという言葉が表すような、とても軽いタッチで身体に触れますが、どんなに軽いタッチだとしても、それは外的アプローチです。

バイオダイナミクスでは、フォース(元々ある力)、駆動力、強さ、可能性、能力にアプローチします。人を全体としてとらえ、生命を生み出し、維持する力---ポーテンシー(潜在力)が表現するリズム、潮の干満のようなモーション(動き)、内在する活力をサポートするワークです。本人を治癒するのは本人が持つ治癒力--それは皮膚よりも下にある肉体だけでなく、人全体を包む領域、さらには宇宙全体とのつながりも関わっています。

バイオダイナミクスでは、教える教育機関によって名前が異なるかもしれませんが、ワークの領域は3つあり、ICSBのトレーニングでは宇宙全体を含む範囲を「潮汐のフィールド」と呼び、個人の領域でありながら皮膚を超えた領域を「液の身体」と呼び、皮膚よりも内側を「肉体」と呼びます。これらはロシア人形のマトリョーシカのような入れ子構造のようになっていると考えられています。

皮膚よりも下の肉体は構造の領域、宇宙を含む潮汐のフィールドはポーテンシーと呼ばれる潜在力、生命力の領域であり、その中間点が構造にポーテンシーが浸透した「液の身体」です。解剖学、生理学、発生学の他に、人体を超えた「量子物理学(素粒子物理学)」もこのワークを理解する助けとなります。

 

生命はどこからやってきたのだろう。生命はどのように育まれてきたのだろう。クラニオセイクラル バイオダイナミクスのワークに触れると、肉体を通して広く深い感覚に浸ることがあります。それは新しい感覚でありながら懐かしさを伴っているかもしれません。私たちがどこから来たのか、それを思い出させてくれる感覚と言えるかもしれません。


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プロフィール

木村まや

Author:木村まや
1994年にクラニオセイクラル ワークに出会い、それからずっとこのワークの探求を続けています。

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