猫にクラニオ
- 2015/11/29
- 00:08
何年か前に、三匹の子猫にクラニオのセッションをしたことがあります。
(クラニオセイクラル バイオダイナミクスのセッションです)
海外在住の友人が、里親を探してもらうようにアニマル シェルターに託した三匹の子猫は、生まれて5日目に母猫を亡くし、その友人に救われて育てられました。順調に育った子猫たちでしたが、シェルターでの環境の変化についていけず、託して三週間目くらいに体調を崩して命も危ういと連絡があり、友人の手元に戻ってくることになりました。
私が子猫たちに会ったのは、ちょうど戻ってきたばかりの頃でした。二匹の子猫はご飯が食べられなくて栄養失調、それに加えて下痢も酷い状態。一匹はご飯は食べるがやはり酷い下痢でした。三匹とも、その月齢にしては体重も軽め。
中でも一匹がほとんど身動きしない。聞けば一番やんちゃで活発な猫だったとのこと。試しにクラニオをやってみることに。猫を抱っこしてクラニオのリズムを確かめると、内側がぐるんぐるんと目が回るような動きでイッパイ!これまでの経緯を考えると子猫にとってめまぐるしく周囲の環境が変わったことの表れなのかもしれませんが、これでは動けなかろう。
そこで、子猫を抱いたまま、自分自身を静かにさせ、姿勢を正して自分自身の中心軸が整うようにしました。子猫の中心軸もイメージすると、すぐにリズムが整い、子猫は抱っこしている私から飛び降りて、ご飯に突進していきました。動物はすごくシンプルです。抱っこして話を聞くことも含めて20分もかかりません。
もう一匹の食欲不振&下痢の子。外から見て横隔膜の緊張が強いように見える。それで、抱っこするときに横隔膜全体を身体の前後から包むようにして(子猫なので楽にできる)、そこが緩むまで待つ。ふわ~っと緩んだら1匹目と同じく、膝から飛び降りてご飯に向かう。
この子は、その後も胸の辺りに緊張があって、元気さもイマイチなので、日を改めてもう一度セッション。触れていると、なんとなく「自分たちの先を案じている」ような気がしました。胸のところがふんわりしたら、あとはもう大丈夫な感じ。その後はご飯もしっかり食べるようになりました。
三匹目の状態はさほど悪くはありませんが、内側のリズムに少しざわめく感じがありました。セッションでは他の二匹と比べてすぐに調子も整う。もともと食欲はあったので行動としての差はわかりませんでした。
三匹とも下痢は数日後に止まり、元気になりました。
これらの経験で、猫にもクラニオって有効なんだなーと思った次第です。
人と動物の身体の構造は違うので、本格的に動物へのクラニオをしようと思うなら動物の解剖学も学ぶ必要があるでしょう。でも、人も猫もおおまかな構造は同じなので、横隔膜が緊張していれば、呼吸が浅くなるし、内臓も動きが悪くなるでしょう。今回のような場合は、ヒトへのセッションと何も変わりありません。
そのうち、動物を専門とするクラニオ プラクティショナーが現れるかもしれませんね。
(クラニオセイクラル バイオダイナミクスのセッションです)
海外在住の友人が、里親を探してもらうようにアニマル シェルターに託した三匹の子猫は、生まれて5日目に母猫を亡くし、その友人に救われて育てられました。順調に育った子猫たちでしたが、シェルターでの環境の変化についていけず、託して三週間目くらいに体調を崩して命も危ういと連絡があり、友人の手元に戻ってくることになりました。
私が子猫たちに会ったのは、ちょうど戻ってきたばかりの頃でした。二匹の子猫はご飯が食べられなくて栄養失調、それに加えて下痢も酷い状態。一匹はご飯は食べるがやはり酷い下痢でした。三匹とも、その月齢にしては体重も軽め。
中でも一匹がほとんど身動きしない。聞けば一番やんちゃで活発な猫だったとのこと。試しにクラニオをやってみることに。猫を抱っこしてクラニオのリズムを確かめると、内側がぐるんぐるんと目が回るような動きでイッパイ!これまでの経緯を考えると子猫にとってめまぐるしく周囲の環境が変わったことの表れなのかもしれませんが、これでは動けなかろう。
そこで、子猫を抱いたまま、自分自身を静かにさせ、姿勢を正して自分自身の中心軸が整うようにしました。子猫の中心軸もイメージすると、すぐにリズムが整い、子猫は抱っこしている私から飛び降りて、ご飯に突進していきました。動物はすごくシンプルです。抱っこして話を聞くことも含めて20分もかかりません。
もう一匹の食欲不振&下痢の子。外から見て横隔膜の緊張が強いように見える。それで、抱っこするときに横隔膜全体を身体の前後から包むようにして(子猫なので楽にできる)、そこが緩むまで待つ。ふわ~っと緩んだら1匹目と同じく、膝から飛び降りてご飯に向かう。
この子は、その後も胸の辺りに緊張があって、元気さもイマイチなので、日を改めてもう一度セッション。触れていると、なんとなく「自分たちの先を案じている」ような気がしました。胸のところがふんわりしたら、あとはもう大丈夫な感じ。その後はご飯もしっかり食べるようになりました。
三匹目の状態はさほど悪くはありませんが、内側のリズムに少しざわめく感じがありました。セッションでは他の二匹と比べてすぐに調子も整う。もともと食欲はあったので行動としての差はわかりませんでした。
三匹とも下痢は数日後に止まり、元気になりました。
これらの経験で、猫にもクラニオって有効なんだなーと思った次第です。
人と動物の身体の構造は違うので、本格的に動物へのクラニオをしようと思うなら動物の解剖学も学ぶ必要があるでしょう。でも、人も猫もおおまかな構造は同じなので、横隔膜が緊張していれば、呼吸が浅くなるし、内臓も動きが悪くなるでしょう。今回のような場合は、ヒトへのセッションと何も変わりありません。
そのうち、動物を専門とするクラニオ プラクティショナーが現れるかもしれませんね。
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