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記事一覧

全体性へ溶けていく

身体システム全体が落ち着くのを待ち、導かれるように後頭部に手を置く。始めは左右差を感じる。片方に骨とは違う芯のある硬さ。頭蓋内の知覚-硬膜の緊張だろうか。主訴は「頭が締め付けられる」。そのまま待つ。意識を広げて待つ。もともと硬さを感じなかった側はすでにスペースとして実感。意識を広げたまま、さらに待っていると硬さを感じた側が変化を始める。小さな泡立ちの後、形が崩れはじめる。角砂糖を水の中に入れて待っ...

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「感じる」とクラニオ

バイオダイナミクスのクラニオでは押したり引いたり揉んだりしませんが触れ方の好みを尋ねます。.最初のコンタクトで「軽く触れるのと、しっかり触れるのでは、どちらが好みですか?」と実際に触れ方を試したところ、少し間をおいて『私、今まで感じるってのを「想像で」していました』とフィードバックを頂いたことがあります。身体を感じるって、こういうことなんですね、とのことでした。.様々な理由で身体を感じることを忘れて...

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「水平と垂直」とクラニオ

バイオダイナミクスのクラニオのセッションでは施術者であるプラクティショナーも施術を受けるクライアントも内側の静けさに至るプロセスを辿る。自分自身の中心軸に気付いていると意識が向かう方向には水平方向と垂直方向があるということに気づく。クラニオセイクラル バイオダイナミクスでは中心に定まる感覚をニュートラルと呼ぶ。中心が見つかるまでは水平方向の中を模索する感覚。中心が定まった状態を維持し続けるとニュー...

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「楽しい」とクラニオ

クラニオセイクラル バイオダイナミクスのセッション:このワークでは、今、身体はどんな状態なのかを観察し続けます。それは個々の構造だけではなく、全身をひとつのまとまりとしてイメージで言うならば「全身をひとつの液状の細胞として」認識・観察することもあります。人によってセッションの組み立て方は異なると思いますが私は、始まりの段階で「ひとまとまりとしての全身」の様子を観察します。クラニオのリズムが、全身で...

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「脳」とクラニオ

クラニオセイクラル バイオダイナミクス のセッション:冷凍から解凍された、生体に近いご献体にて 頭頚部のオンライン解剖クラスを受講。そこで「脳」の解剖を見て思ったこと。クラニオのセッションで仰臥位のクライアントの後頭部に手を置いて、静かに、静かにしているときに感じる、あのモニョモニョした感覚はやっぱり「脳」が動いているところから来ているんだろうなぁ。硬膜が緊張してピン!と張っている感覚とは全く違う...

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プロフィール

木村まや

Author:木村まや
1994年にクラニオセイクラル ワークに出会い、それからずっとこのワークの探求を続けています。

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クリスマスのプレゼント Dec 24, 2022
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